関節リウマチ治療薬「ヒュミラ 」

アボットジャパンエーザイは関節リウマチの治療薬「ヒュミラ 皮下注40mgシリンジ0.8ml」(以下「ヒュミラ」)を発売しました。

本剤は、関節リウマチなどの自己免疫疾患の炎症反応に関わるタンパク質であるTNF(腫瘍壊死因子)を中和することにより作用を発揮する、世界初となるヒト型抗ヒトTNFモノクローナル抗体製剤です。

本剤は、2週間に1回の皮下注射で症状を改善させ、関節破壊の進行を抑制することを期待されており、関節リウマチ治療において新たな選択肢を提供します。

また、「ヒュミラ」の追加適応として承認申請中である乾癬、および治験が進行中であるクローン病に続き、強直性脊椎炎、若年性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎に関しても、両社による共同開発が進められています。

禁煙補助剤「シガノンCQ」

グラクソ・スミスクライン大正製薬は、ニコチンを主成分とするパッチタイプの禁煙補助剤「シガノンCQ」を発売しました。

パッチを張ると短時間で皮膚からニコチンが吸収されますので、ニコチン離脱症状を早い段階で緩和します。さらに起床時から就寝前まで、ニコチンの血中濃度を維持して禁煙を成功に導きます。

禁煙を成功に導くためにはイライラ、集中困難などのニコチン離脱症状と合わせて、心理面での行動にも対処する必要があります。そこで、心理的な喫煙行動をコントロールするために携帯電話を活用した禁煙支援プログラム「シガノンCQ禁煙ナビ」も同時に開設されました。

スーテント

ファイザーは、イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍(GIST)、および根治切除不能又は転移性の腎細胞がん(RCC)を適応症とした経口投与型の抗がん剤「スーテント(一般名:スニチニブリンゴ酸塩)」を発売しました。スーテントは、がん細胞の増殖に関わるチロシンキナーゼと呼ばれる受容体を阻害して、がん細胞の活動を抑制する低分子化合物です。

消化管間質腫瘍(GIST)は、食道・胃・小腸・大腸などの消化管の壁にできる腫瘍のことで、切除後も2人に1人が再発するとされています。国内で本薬の投与対象となるイマチニブ抵抗性のGIST患者数は年間500~750人程度と考えられています。

腎細胞がん(RCC)は、人口10万人あたり2~3人程度の割合で発生しますが、近年はCTや腹部超音波検査などの画像検査の技術進歩により、早期に発見されるケースが増えてきています。国内でで本薬の投与対象となる根治切除不能又は転移性の腎細胞癌は年間7000人程度と考えられます。

経口鉄キレート剤「エクジェイド」

ノバルティスファーマは、輸血による慢性鉄過剰症の治療薬として、日本で初めての経口鉄キレート剤となる「エクジェイド 懸濁用錠」(一般名:デフェラシロクス)を発売しました。

輸血による慢性鉄過剰症は、骨髄異形成症候群再生不良性貧血などに輸血を繰り返し行うことで、過剰な鉄が蓄積して起こるもので、日本では5000人前後の患者さんが治療を必要としています。従来、慢性鉄過剰症の治療法は「デスフェラール」(一般名:デフェロキサミンメシル酸塩)しかなく、連日の注射が必要なため患者さんの負担が大きく、出血や感染症のリスクもありました。

エクジェイドは、1日1回の投与で、体内から過剰な鉄を排出させることで、心不全や肝障害などの臓器障害リスクを低減します。

肥満関連遺伝子検査キット

2008年4月よりスタートした特定健診(通称:メタボ健診)の影響もあり、「メタボリックシンドローム」への関心が高まっていますが、湧永製薬は腹回りが気になる中高年をターゲットとした「肥満関連遺伝子検査キット」を発売しました。

このキットは、肥満関連遺伝子に着目した遺伝子検査で、綿棒で採取した頬の内側の粘膜細胞の肥満関連遺伝子を調べて、標準型・りんご型・洋なし型・バナナ型のタイプを判定します。

これにより、肥満を引き起こしている要因を分析することができ、生活習慣の改善に活用することが可能となっています。また、肥満関連遺伝子は生涯変わることがないため、中長期的な健康管理にも役立ちます。