がん細胞の中だけで増殖し、がん細胞を破壊する「テロメライシン」をはじめ、がんと感染症に対する新薬開発を行っているオンコリスバイオファーマは、アメリカのFDA(日本の厚生労働省に該当)に対して、HIV感染症治療薬「フェスティナビル」のIND(治験薬臨床試験開始届)申請を行いました。
フェスティナビルは、HIVウイルスが複製される際に必要となるRTと呼ばれる酵素の働きを阻害する新しいタイプの治療薬で、同社は、フェスティナビルの特許を出願したエール大学と独占的ライセンス契約を締結し、その開発および事業化を目指しています。
フェスティナビルの特徴は以下の通りです。
- 既存の核酸型逆転写酵素阻害剤(NRTI)と同等以上の抗HIV活性を示します。
- 各種NRTI耐性ウイルスに対して幅広い抗HIV活性を示します。
- 1日1回投与が期待できます。
- 従来報告されている末梢神経炎や脂肪肝などの副作用を軽減することが期待されます。
今後、FDAから第I相臨床試験実施の許可が得られ次第、健常人を対象とした第I相臨床試験を実施し、続いてHIV患者における反復投与での効果と安全性を検証する予定です。