薬の用法・用量にも特許

政府は、同じ薬でも飲み方や飲む量によって副作用が少なくなる事例に注目、この分野の研究開発の促進を目的にとして、「知的財産推進計画2009」に、薬の服用法を新たに特許として認める方針を盛り込む予定であることがわかりました。

薬自体やその用途などに関する特許は認められていますが、服用法に特許は採用されていません。しかし、毎日服用するタイプの治療薬の1錠あたりの量を増やして、服用する回数を週1回にしたところ、副作用が小さくなる事例(骨粗鬆症の治療薬)が見られるなど、服用方法の研究が進めば患者の負担軽減につながる医薬品は多いとされています。

ジェネリック医薬品が販売されている薬についても、特許を申請して取得することができます。この場合、旧用法・用量で販売していた製薬会社が新たな用法・用量で販売しようとすれば、特許を取得した会社に特許料を支払うことになるため、薬が割高となる可能性もああります。

鎮痛消炎剤「ジクロテクト」

大正製薬は関節痛や肩こりに伴う肩の痛みなどの症状に効果を発揮する外用鎮痛消炎剤「ジクロテクト」シリーズの販売を開始しました。

本剤は医療用医薬品で使用されている「ジクロフェナクナトリウム」を配合したスイッチOTCで、シクロオキシゲナーゼ(酵素)の活性を阻害し、痛みや炎症の原因物質の生成を抑えます。

患部や好みに合わせて選べるように、テープ剤が2サイズ、ゲル剤とローション剤の4タイプが用意されており、どのタイプでも有効成分が患部に素早く浸透して、痛み・炎症に直接作用します。

塩野義がインフル新薬を投入へ

インフルエンザ治療薬は現在「タミフル」「リレンザ」の2種類しかなく、大流行に備えて供給体制の拡充が急務となっているなか、塩野義製薬は来年にインフルエンザ治療薬を日本市場に投入すると発表。

試験結果では毒性が強い「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスにも効果が認められました。また、第一三共も新薬の開発を進めており、治療の選択肢が増えると期待されています。

新薬は注射剤で、投与には医師の診察と処方が必要となる。タミフルとは違い、新薬は48時間以上が過ぎた後の投与でも効果を期待できます。

胃腸薬「ストパン」

大正製薬は医療用医薬品で使用されている抗コリン薬「チキジウム臭化物」をOTC医薬品としては初めて配合した胃腸薬「ストパン」を発売しました。

胃腸薬を利用するの人の多くは、その症状としては「胃のキリキリした痛み」を訴えています。これは、ストレスなどによる刺激を受けると、神経末端からアセチルコリンという物質がが分泌され、胃酸の分泌や、胃腸の収縮が起こるために引き起こされます。


ストパンは消化器系疾患の治療薬として広く処方されている「チキジウム臭化物」を配合、ストレスなどが原因で起こる突然の胃痛・腹痛を、酸分泌や平滑筋の異常な収縮をおさえることにより痛みを止めます。

マイラン製薬にがん特化チーム

自社にて製造販売承認を取得した抗がん剤を数多く製品化しているマイラン製薬が、がん領域に特化したチーム「M-TAC」を発足させました。

アンチ・キャンサーという概念から、抗がん剤だけでなく、がんに起因する様々な病気のトータルケアを目指し、包括的な体制を構築しました。

このことにより、QOLの向上等、患者のベネフィットに一層寄与することが可能となり、今後はDPC対象病院などを中心として幅広く抗がん剤領域におけるジェネリック医薬品の重要な役割をプロモーションしていきます。

関節リウマチ治療薬「ヒュミラ 」

アボットジャパンエーザイは関節リウマチの治療薬「ヒュミラ 皮下注40mgシリンジ0.8ml」(以下「ヒュミラ」)を発売しました。

本剤は、関節リウマチなどの自己免疫疾患の炎症反応に関わるタンパク質であるTNF(腫瘍壊死因子)を中和することにより作用を発揮する、世界初となるヒト型抗ヒトTNFモノクローナル抗体製剤です。

本剤は、2週間に1回の皮下注射で症状を改善させ、関節破壊の進行を抑制することを期待されており、関節リウマチ治療において新たな選択肢を提供します。

また、「ヒュミラ」の追加適応として承認申請中である乾癬、および治験が進行中であるクローン病に続き、強直性脊椎炎、若年性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎に関しても、両社による共同開発が進められています。

禁煙補助剤「シガノンCQ」

グラクソ・スミスクライン大正製薬は、ニコチンを主成分とするパッチタイプの禁煙補助剤「シガノンCQ」を発売しました。

パッチを張ると短時間で皮膚からニコチンが吸収されますので、ニコチン離脱症状を早い段階で緩和します。さらに起床時から就寝前まで、ニコチンの血中濃度を維持して禁煙を成功に導きます。

禁煙を成功に導くためにはイライラ、集中困難などのニコチン離脱症状と合わせて、心理面での行動にも対処する必要があります。そこで、心理的な喫煙行動をコントロールするために携帯電話を活用した禁煙支援プログラム「シガノンCQ禁煙ナビ」も同時に開設されました。